まだ間に合う!|2025年度から変わる産休育休制度と職場復帰の事前準備

目次

はじめに

「2025年度から産休・育休制度が変わるらしいけど、うちは何をすればいいの?」「今のままで職場復帰して大丈夫?」――そんな不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

少子化対策として、政府は育児と仕事の両立支援を強化する方向で動いており、2025年度から育休制度にいくつかの重要な改正が入ります。本記事では、2025年度から変更となる産休・育休制度のポイントを解説しつつ、制度変更に向けた準備や、職場復帰に向けて個人・企業それぞれができる対応について、わかりやすくご紹介します。

今から準備すればまだ間に合います。慌てず、でも確実に備えていきましょう。


産休・育休制度の基本のおさらい

まずは、現行制度の基本を簡単におさらいしておきましょう。

  • 産前産後休業(産休)
     出産予定日の6週間前(多胎妊娠の場合は14週間前)から取得可能。出産後8週間は原則就業禁止。
  • 育児休業(育休)
     原則として子どもが1歳になるまで取得可能。保育所に入れないなどの事情があれば最大2歳まで延長可能。
  • 出産手当金
     産休中の給与がない場合、健康保険から給与の約2/3相当が支給される。
  • 育児休業給付金
     育休開始から6か月は給与の約67%、その後は約50%が雇用保険から支給される(上限あり)。
  • 社会保険料の免除
     育休中は健康保険料・厚生年金保険料が免除される(事業主・本人ともに)。

制度の基本を理解しておくと、今後の変更点もスムーズに把握できます。


2025年度から変わるポイント

2025年度からの制度改正の背景には、「男性の育児参加の促進」や「キャリアの分断を防ぐ」という目的があります。ここでは、現時点で公表されている主な変更点を紹介します。

給付金の支給要件緩和

従来は「同一事業主に1年以上継続して雇用されている」などの条件が必要でしたが、2025年度以降は非正規社員や転職後間もない労働者にも広く育休給付金が支給されやすくなる見通しです。

男性の育休取得支援の強化

育児休業を2回に分けて取得できる「出生時育児休業制度(いわゆる“産後パパ育休”)」が定着しつつある中、2025年度はこれを企業側にもより積極的に促す内容に。たとえば、**「育休取得率の公表義務」や「男性育休の取得促進計画の策定」**などが企業に求められる可能性があります。

保育所に関する情報提供の義務化

育休明けに保育所が見つからないことで復職できないという事態を避けるため、企業側が保育施設情報を提供する仕組みの導入が検討されています。

こうした変更は、より多くの人が育児とキャリアを両立できるように設計されています。


変更による影響(メリット・デメリット)

働く人への影響

メリット

  • 非正規や転職者でも育休を取得しやすくなる
  • 男性も制度を活用しやすくなり、家庭での役割分担が進む
  • 職場復帰後のサポート制度が充実する可能性がある

デメリット

  • 制度が複雑になり、理解が追いつかないケースも
  • 上司や同僚が制度の運用に慣れていない場合、誤解やトラブルの種になる可能性も

企業・人事部への影響

メリット

  • 働きやすい職場としてのブランディングにつながる
  • 育休取得率の向上がESGや採用面でプラスに働く

デメリット

  • 運用ルールの整備・人員配置の見直しが必要
  • 管理職や現場の意識改革に時間がかかる可能性

職場復帰を見据えて今できる準備

育休取得中の方やこれから取得予定の方にとって、復帰後の働き方は大きな関心事です。ここでは、今のうちからできる準備を3つ紹介します。

復帰プランを整理する

  • 復帰時期や働き方(フルタイム/時短)の希望を早めに伝える
  • 復職面談を通じて、上司・人事と方向性をすり合わせる
  • 保育園の申請・手続きもスケジュールに含めておく

業務の引継ぎと見える化

  • 自分の仕事の進め方や判断基準をドキュメント化しておく
  • 業務の属人化を防ぐことで、復帰後もスムーズに再キャッチアップできる
  • 引継ぎの資料は将来、他の社員の産休育休にも活かせる資産になります

家族と役割分担を見直す

  • 家事・育児の分担を再調整することで、無理のない復職が可能に
  • できればパートナーにも制度や職場の状況を共有しておくと◎

企業側の対応ポイント(人事・上司向け)

制度変更への対応は、企業にとっても試されるポイントです。以下のような観点で、今から整備を進めておくことが重要です。

制度対応と社内規定の見直し

  • 改正内容に基づき、育休・時短制度・復職支援制度を最新化
  • 給与規定や人事評価制度との整合性もチェックする必要があります

情報提供と社内周知の強化

  • 従業員向けに産育休制度の変更点をわかりやすく説明する
  • 制度を「使っていいもの」として根付かせる工夫が必要です

引継ぎ文化の促進

  • 育休を取る人だけでなく、周囲のメンバーも含めて業務の共有体制を構築する
  • マニュアル・チェックリスト・共有ファイルなどを活用し、「誰かが抜けても回る仕組み」を日常的に作っておくことが、チームの安定にもつながります

おわりに

2025年度の制度変更は、「育休を取りやすく、戻りやすくする」という大きな方向性に基づいた改革です。しかし、制度はあくまでツールに過ぎません。本当に大切なのは、それを活かすための準備と対話です。

働く人が安心してキャリアと育児を両立できるように。企業が制度変更をチャンスととらえて、より良い職場づくりを進められるように。

まだ間に合います。変化を恐れず、一歩踏み出してみましょう。

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この記事を書いた人

国立大学の経済学部を卒業後、新卒で商社に入社し人事を担当。
その後、人材企業⇛コンサルティングファームにて一貫して人事に関わる業務をする傍らHikitsugi-assistを運営しています。

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