はじめに
「育休中はしっかり休みたい」「でも復帰後に自分が困るのはイヤ…」
多くの人が、育休前の引き継ぎを進めながらこんな不安を抱えます。
- ちゃんと引き継いだはずなのに「どこまで伝わってるのか分からない」
- 復帰したら「何がどうなっているのか把握できない」
- チームに申し訳ない気持ちでモヤモヤ…
こうした後悔を防ぐコツは、「引き継ぐ内容をチームのためだけに準備する」のではなく、育休後の“自分を助ける”ために設計することです。
この記事では、実際に「やっておいて良かった!」と感じられる3つの引き継ぎ工夫を紹介します。
復帰時の「逆引き継ぎ」メモを仕込んでおく
引き継ぎというと、「どう渡すか」ばかりに意識が向きがちですが、長期の育休の後には自分が何をどうしていたかを忘れているものです。
そこでおすすめなのが、「自分が戻ってきたときに読み返すためのメモ」を残しておくこと。
具体例:
- 「このプロジェクトは○○さんが引き継いでいます。復帰後は△△の役割を自分が再度持つ想定です。」
- 「社内ルールが変わったらここに追記しておいてください」とチームに伝えておく
- スプレッドシートやNotionに「逆引き継ぎメモ」というページを作る
こうしておくと、復帰後に「あれ?この業務はどこまで自分に戻すんだっけ?」と迷わずに済みます。
引き継ぎ内容に「背景」と「判断軸」をセットで残す
どれだけ丁寧に業務内容を引き継いでも、“なぜそうしているか”が伝わっていないと、後任者のやり方で変わってしまいがちです。
もちろん後任がやりやすい形に進めるのは大切ですが、復帰後に「思っていた進め方と全然違って戸惑う」というケースは意外と多いもの。
具体例:
- 「この手順は△△のリスクを避けるためにこうしています」
- 「例外的にこうした進め方をしているのは、取引先の要望があるからです」
- 「この承認フローは上司と要相談で変えた経緯があります」
判断の根拠を残すことで、復帰後も状況を理解しやすくなり、「なんでこんなやり方に変わったの?」というモヤモヤを減らせます。
進捗を見える化する「チーム専用ページ」を作る
引き継ぎ資料は自分で抱え込まず、誰でもアクセスできる状態にしておくのも大きなポイントです。
人によっては、引き継ぎ先と1対1で話して終わりにしてしまいがちですが、それでは周りが何をどこまで知っているのか分かりません。
おすすめのやり方:
- GoogleドライブやNotion、Slackなどで「育休引き継ぎページ」を作る
- 引き継ぎ完了タスクをリスト化して進捗を更新
- 追加で分かったことや小さなトラブル対応はそこに書き足してもらう
これがあるだけで、復帰後も「どこまで回っていたのか」「どこから自分が引き取るのか」が一目で分かり、リスタートがスムーズになります。
「復帰後の自分」を助ける視点を忘れずに
育休前の引き継ぎをやっていると、「ちゃんと伝えないとチームに迷惑がかかる」という責任感から、相手にとって分かりやすくまとめることに必死になります。
それ自体は大切ですが、“自分が戻ってくる前提で考える”ことを忘れずに。
- チームが困らない
- 後任者がスムーズに動ける
- そして、自分が戻ってきた時にすぐに状況を把握できる
この3つが揃うのが理想の引き継ぎです。
まとめ
育休中は子どもとの時間に集中して、安心して休めることが一番大事です。
そのためにも、「後であれが分からない!これも聞き忘れていた!」とならないように、自分のための引き継ぎ工夫を少しだけ仕込んでおきましょう。
- 「逆引き継ぎメモ」を残す
- 背景と判断軸を資料にセットで残す
- チーム専用の進捗ページで可視化する
こうした工夫をすることで、復帰後の不安を減らし、「戻ってきてよかった!」と思える一歩を踏み出せるでしょう。
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