広報・IR(インベスター・リレーションズ)の業務は、企業のブランド価値や投資家との信頼関係に直結する重要な役割 を担っています。しかし、適切な引き継ぎが行われないと、メディア対応の混乱、投資家対応の不備、社内広報の停滞などの問題が生じ、企業のイメージや信頼性に影響を与えかねません。
本記事では、広報・IR担当者が退職・異動する際にスムーズに引き継ぐためのポイントを解説します。
広報・IRの引き継ぎが重要な理由
広報・IRの業務は、社内外の関係者との継続的なコミュニケーションが必要であり、単なる情報伝達ではなく企業の信頼構築 に関わる役割を持ちます。引き継ぎが不十分だと、以下のような問題が発生します。
✅ 企業のブランドイメージが低下するリスク
→ 広報対応のミスや不適切な情報発信によって、企業の評判が損なわれる可能性がある。
✅ メディア・投資家との関係性が崩れる
→ 重要なパートナーとの関係が継続されず、ビジネスチャンスを失うリスクがある。
✅ 社内情報の共有が滞る
→ 社内報やイントラネットの管理が適切に行われず、社内コミュニケーションが混乱する。
✅ 危機対応(クライシスコミュニケーション)の不備
→ 過去のトラブル履歴が引き継がれず、同様の問題が発生した際に適切な対応ができない。
💡 適切な引き継ぎが、企業の安定的な広報活動と投資家対応を実現する!
広報・IRの引き継ぎポイント
(1)プレスリリース・メディア対応の引き継ぎ
🔹 プレスリリースのスケジュールと方針を共有
→ 発表予定のリリース内容、スケジュール、作成方針をまとめる。
🔹 メディアリスト・連絡先の整理
→ 主要なメディア担当者のリストを作成し、過去のやり取りを記録。
🔹 過去のメディア露出実績を記録
→ 過去に掲載された記事やニュースリリースの実績をリスト化。
🔹 広報戦略やガイドラインの共有
→ 企業の広報方針やブランドガイドラインを明確に伝える。
(2)投資家対応(IR)の引き継ぎ
🔹 主要な投資家・アナリストのリストを作成
→ 投資家ごとの関心事項や過去の問い合わせ内容を記録。
🔹 決算説明会・IRイベントの計画を共有
→ 次回の決算説明会や投資家向けイベントの日程、資料作成の進捗を共有。
🔹 IR資料・プレゼンテーションの引き継ぎ
→ 企業の財務状況や成長戦略を投資家に説明する資料を整理。
🔹 投資家からの問い合わせ対応ルールを共有
→ どの情報を開示できるか、どの部署と連携するかを明確に。
(3)社内広報・社内コミュニケーションの引き継ぎ
🔹 社内報・社内イベントの計画を伝える
→ 社内報の発行スケジュールや社内イベントの運営体制を共有。
🔹 社内SNS・イントラネットの運用ルールを共有
→ 社員向けの情報発信のルールや、活用するツール(Slack、Teamsなど)を整理。
🔹 社内アンケートやフィードバックの収集方法を説明
→ 社員の声をどのように集め、経営層に伝えているかを共有。
🔹 経営陣との情報共有フローを伝える
→ 社内広報の方針や、経営層との定例ミーティングの内容を引き継ぐ。
NGな引き継ぎ行為|トラブルを防ぐために
❌ メディアリストや投資家リストを適当に引き継ぐ
→ 連絡先のミスや情報の欠落が発生し、関係構築に支障をきたす。
❌ 企業の広報戦略やブランド方針を変更する
→ 企業の一貫したメッセージが崩れ、ブランド価値が損なわれる。
❌ 過去のクライシス対応履歴を共有しない
→ これまでの危機対応の経緯が分からず、トラブル時の適切な対応ができない。
❌ 録音データや専門用語集を無断で持ち出す
→ 企業の知的財産に関わる情報は、適切な管理が必要。
広報・IRの引き継ぎチェックリスト
✅ プレスリリースのスケジュールと方針を共有したか?
✅ メディアリストや連絡先を整理し、過去の対応履歴を共有したか?
✅ 投資家リストやIR資料を後任者に引き継いだか?
✅ 社内報・社内広報のスケジュールを明確にしたか?
✅ 過去のトラブル対応履歴を記録し、クライシスマニュアルを共有したか?

まとめ|スムーズな引き継ぎで企業の情報発信を維持
✔ 広報・IR業務は企業のブランド価値を左右する重要な役割を担う
✔ メディア・投資家・社内向けの情報発信をスムーズに継続するため、詳細な引き継ぎが必須
✔ 過去の広報活動やクライシス対応履歴をしっかりと記録し、後任者が迷わないようにする
企業の情報発信を途切れさせず、メディア・投資家・社内との良好な関係を維持するために、適切な引き継ぎを行いましょう!
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