【転職・退職時の健康保険はどうするのがベスト?】国保・任意継続・扶養の選び方を徹底解説

目次

はじめに

初めて転職や退職をするとき、意外と多くの人が不安に感じるのが「健康保険ってどうすればいいの?」という問題です。
特に「次の就職先がまだ決まっていない」「就職まで少し間が空く」という人にとって、医療費を全額自己負担するわけにはいきません。

でも安心してください。
退職後の健康保険には大きく分けて3つの選択肢があります。
✅ 国民健康保険(国保)
✅ 任意継続被保険者制度
✅ 家族の扶養に入る

それぞれの特徴を理解して、あなたにとって一番有利な方法を選ぶために必要な情報を一気に解説します!
記事の最後には おすすめフローチャート もあるので、迷わず自分の状況に合った選択肢を見つけてください。


退職後に健康保険を切り替えないとどうなる?

そもそも、なぜ健康保険の切り替えが大事なのでしょうか?
会社を辞めると、会社の健康保険の資格は 退職日の翌日 に喪失されます。
無保険のままだと、医療費が10割負担になるだけでなく、高額療養費制度などの公的保障も使えません。

ポイント
退職後に新しい健康保険に入らないと、万が一病気やケガをしたときに全額自己負担になります。
そのため、退職日が決まったらどの保険に切り替えるかを必ず決めておきましょう!


【選択肢①】国民健康保険(国保)


国保ってどんな制度?

国民健康保険は、会社員ではない人が加入する市区町村運営の健康保険です。
退職すると、自動で国保に切り替わるわけではなく、自分で住所地の役所に届け出る必要があります。


いつまでに手続きするの?

退職日の翌日から 14日以内 に市区町村役場へ。
必要なのは「健康保険資格喪失証明書」(前職の会社に発行してもらう)など。


国保の保険料の決まり方

前年の所得に基づいて計算されるので、前年に収入が多かった人は保険料が高くなる傾向があります。
ただし、失業で所得が大幅に減った場合は、保険料の減免制度がある自治体も。
特に20代前半で前年所得が低めの人は、国保が一番安いケースも多いです。


国保のメリット・デメリット

メリット
・失業や収入減少で減免制度が使える場合がある
・自営業やフリーランスに転向しても継続できる

デメリット
・前年の所得が高いと割高
・退職後すぐに手続きしないと無保険期間が発生する


国保に切り替えた人の体験談

「次の仕事が決まってなかったので、役所に行って国保に入りました。前年のバイト代だけだったので保険料が安く済んだのは助かりました。」


【選択肢②】任意継続被保険者制度


任意継続ってどんな制度?

退職後も最大2年間、同じ健康保険組合に加入し続けられる制度です。
条件は「退職前に2カ月以上継続して同じ健康保険に加入していたこと」。
申請は退職日の翌日から 20日以内 に行います。


任意継続のメリット

✅ 在職中と同じ給付が受けられる安心感
✅ 病院の窓口対応もこれまでと同じ


任意継続のデメリット

✅ 保険料が全額自己負担になる
(在職中は会社が半分負担してくれていた部分がなくなるため、保険料が約2倍になるイメージ)

✅ 傷病手当金など一部の給付は対象外


金額のイメージ

例えば在職中の自己負担分が月5,000円だった場合、任意継続後は約1万円になる計算です。
一見高く感じますが、前年の所得が多くて国保が高額になる人には、任意継続の方が安くなる場合もあります。


こんな人におすすめ

・次の仕事が決まっていて、空白期間が短い
・会社の健保組合の給付内容が充実していて手厚い
・国保より安くなる見込みがある


体験談|20日以内に手続きしなかった失敗談

「退職後にバタバタして20日以内に手続きするのを忘れました。気付いたときにはもう任意継続はできず、国保に切り替えるしかありませんでした。任意継続を考えている人は、本当にスケジュール管理が大事です!」


【選択肢③】家族の扶養に入る


扶養に入るってどんな仕組み?

親や配偶者が会社の健康保険に加入している場合、一定条件を満たせば 被扶養者 として加入できます。
被扶養者になると、自分の保険料負担はゼロになります。


扶養に入れる条件

✅ 年収が130万円未満(収入の見込みが基準になる)
✅ 家族の収入の半分未満で生活していること
✅ 親や配偶者の会社に申請が必要


扶養に入るメリット・デメリット

メリット
・保険料がゼロ!
・失業期間が長くなる場合も安心

デメリット
・一時的にでもアルバイトで年収が130万円を超えると扶養から外れる
・家族の勤務先への手続きが必要


扶養に入った人の声

「転職まで3カ月空くので、一時的に実家の父の扶養に入りました。おかげで保険料の負担がなく、失業中の支出がかなり抑えられました!」


【ケース別】どれを選べばいい?おすすめフローチャート


● すぐに次の仕事が決まっている人

→ 任意継続 or 国保どちらでもOK。空白期間が1〜2カ月なら任意継続の安心感が大きい。


● 次の仕事が決まっていない&収入がほとんどない

→ 国保 or 扶養。前年の所得が少ないなら国保が安い可能性大。


● 家族の扶養に入れる条件を満たせそう

→ 扶養が最も安い(0円)。ただし収入条件に注意!


● 大企業の健保に2年以上加入していた

→ 任意継続で手厚い給付を続ける選択肢もあり。


まとめ|無保険期間をつくらないために


✅ 退職したら健康保険の切り替えは自分で手続きする!
✅ 期限を過ぎると選択肢が減る(特に任意継続は20日以内!)
✅ 有給消化中に「資格喪失証明書」を準備しておく
✅ 迷ったら役所や健保組合に相談を!

あなたの状況に合った方法を選んで、退職後も安心して新しいスタートを切りましょう!


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この記事を書いた人

国立大学の経済学部を卒業後、新卒で商社に入社し人事を担当。
その後、人材企業⇛コンサルティングファームにて一貫して人事に関わる業務をする傍らHikitsugi-assistを運営しています。

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