【職種別引き継ぎマニュアル】営業職|法人営業・個人営業・インサイドセールス別に解説

営業職の引き継ぎは、単に「担当を交代する」だけでなく、顧客関係をスムーズに維持し、事業の継続性を確保する重要なプロセスです。本記事では、法人営業・個人営業・インサイドセールスの違いを踏まえた引き継ぎのポイントを解説します。


目次

営業職の引き継ぎの重要性

顧客との信頼関係を維持する
商談の進捗状況を後任者がスムーズに理解できるようにする
未対応の案件・課題が放置されるリスクを防ぐ
社内外の関係者に迷惑をかけない

💡 引き継ぎが不十分だと、顧客離れや売上の機会損失につながる可能性がある!


営業スタイル別の引き継ぎポイント

【法人営業(BtoB営業)の引き継ぎ】

🔹 顧客情報の整理

  • 顧客リスト(会社名、担当者名、役職、連絡先)を最新化
  • 過去の取引履歴(購入履歴・契約内容・決済条件)を整理
  • 主要顧客との関係性(キーマン情報・商談の決裁権者)を明確にする

🔹 商談履歴の引き継ぎ

  • 進行中の商談リストを作成(フェーズ・次回アクション・課題)
  • 過去の提案書・見積もり書を共有
  • 顧客の課題やニーズを把握し、引き継ぎメモを残す

🔹 引き継ぎの進め方

  • 退職前に後任者と一緒に顧客訪問 or オンライン面談を実施
  • 顧客に新担当者を紹介し、関係構築をサポート
  • 引き継ぎ後も数週間は後任者のフォローを行う

【個人営業(BtoC営業)の引き継ぎ】

🔹 顧客情報の整理

  • 個別顧客のリストを作成(名前、年齢、性別、連絡先)
  • 購入履歴・サービス利用状況・好み・クレーム履歴を明確に
  • 重要顧客(リピーター、VIP顧客)をリストアップ

🔹 商談履歴の引き継ぎ

  • 過去のカウンセリング履歴や提案内容を整理
  • 顧客の購入動機・反応・今後の見込みを共有
  • クレーム対応履歴と今後のフォローアップ予定をまとめる

🔹 引き継ぎの進め方

  • 退職前に、顧客に新担当者を紹介(対面 or 電話)
  • 必要に応じて、引き継ぎ後も1週間程度フォロー
  • 顧客に安心感を与えるため、手書きのメッセージを添えるのも有効

【インサイドセールス(オンライン営業)の引き継ぎ】

🔹 顧客情報の整理

  • CRM(HubSpot、Salesforceなど)のデータを最新化
  • 各顧客の対応履歴・リードの温度感(HOT/WARM/COLD)を明確に
  • 過去のメールやオンライン商談の記録を整理

🔹 商談履歴の引き継ぎ

  • 進行中の案件リストを作成(商談日程・フォローアップ内容)
  • 成約の可能性が高いリードと、失注リードの分析を共有
  • メール・電話対応の履歴を記録し、後任者がスムーズに引き継げるようにする

🔹 引き継ぎの進め方

  • 後任者に引き継ぎ用の資料を作成し、データベースを整理
  • 退職前に、キーマンとなるリードに対して「新担当者の紹介メール」を送付
  • 重要なリードについては、オンライン面談で引き継ぎを行う

営業職の引き継ぎチェックリスト

✅ 顧客リスト・商談履歴を整理したか?
✅ 契約情報・支払い条件を後任者に共有したか?
✅ 主要顧客への引き継ぎ挨拶を行ったか?
✅ CRMや営業ツールのデータを最新化したか?
✅ 後任者と一緒に引き継ぎミーティングを実施したか?


4. NGな引き継ぎ行為|トラブルを防ぐために

引き継ぎの際に、絶対にやってはいけない行為もあります。これらは、法的なリスクだけでなく、企業や個人の信用を損なう原因にもなるため注意しましょう。

転職先の営業を勝手に行う

  • 退職前に、自分が転職する企業の営業を既存の顧客にかけるのはNG
  • 不正競争防止法に抵触する可能性があり、元の会社から法的措置を取られる可能性も
  • 顧客にとっても不誠実な印象を与え、信頼を失うリスクがある

顧客リストを個人的に持ち出す

  • 名刺やCRMのデータを転職先に持ち込むのは違法行為
  • 営業秘密の持ち出しは不正競争防止法違反になり得る
  • 会社の信用を損なうだけでなく、刑事・民事の責任を負うリスクがある

後任者に意図的に情報を引き継がない

  • 「引き継ぎが面倒」「後任者が気に入らない」といった理由で重要な情報を渡さないのは、企業に大きな損害を与える
  • 後任者がスムーズに業務を開始できるよう、必要なデータや人脈を誠実に引き継ぐことが重要
  • 意図的な情報隠しは社内での評価を大きく下げ、今後のキャリアにも悪影響を及ぼす

退職後も元の顧客に無断で連絡を取り続ける

  • 「個人的なつながりだから」と、元の顧客に転職先の営業をかけるのは信頼を損なう行為
  • 元の会社のルールを確認し、必要であれば正式な許可を得る
  • 退職後もクリーンな関係を維持することが、自分自身の信用を守ることにつながる

まとめ|スムーズな引き継ぎで顧客との関係を維持

法人営業・個人営業・インサイドセールスで引き継ぎのポイントが異なる顧客情報・商談履歴を正確に記録し、後任者へスムーズに共有することが大切可能な限り、顧客への引き継ぎ挨拶を行い、関係を円滑に保つ

引き継ぎの質が、後任者のスタートダッシュを決め、会社の信頼を守るカギとなります。適切な準備と対応を心がけましょう!

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この記事を書いた人

国立大学の経済学部を卒業後、新卒で商社に入社し人事を担当。
その後、人材企業⇛コンサルティングファームにて一貫して人事に関わる業務をする傍らHikitsugi-assistを運営しています。

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